裏ハムラ法は本当に効果がある?裏ハムラ法が向いている人の特徴を紹介!   

裏ハムラ法 適応条件と注意点

「裏ハムラ法」は、美容外科分野でも特に目の下のたるみ取り・クマ改善に関する関心が高い手術です。
「クマ取りをしても効果がなかった」「逆に老けて見えた」そんな失敗を避けるには、施術の適応を知ることが大切です。

コンシーラーでも隠せないクマには種類があり、それぞれ原因も治療法も異なります。

この記事では、裏ハムラ法がどんなクマに効果的か、また注意すべきリスクについてわかりやすく紹介します。

監修医師
オキュロフェイシャルクリニック大阪
院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療経験を積み、さまざまな手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂、甲状腺眼症、涙道の疾患といった目のまわりのトラブルに対しては、見た目の自然さに配慮するのはもちろん、視機能や眼球表面への影響にも十分に注意を払いながら治療を行っています。

目次

クマ取りで失敗する原因

クマ取りで失敗する原因

「クマを消したい」と思って施術を受けたのに、思ったような結果にならず、失敗が起きる背景には、いくつか共通した原因があります。
適切な術式を知らないまま表面的な説明だけで決めてしまうと、後悔につながるリスクが高くなります。

特に注意すべきポイントは次の3点です。

  • 知識不足による誤った期待・判断

    美容外科には、クマ・たるみ改善の施術方法が複数存在しますが、患者様にはそれらの違いや適応についてあまり詳しく知る機会がありません。
    「とりあえずクマを取りたい」と手術内容についての説明が不十分なまま手術を受けてしまうと、「手術を受けたらこんな感じになるはずだと思っていたのに…」というギャップが生まれやすくなります。


  • 脱脂術(脂肪除去法)しか説明を受けていない

    多くのクリニックでは、目の下の脂肪を取り除く脱脂術(経結膜脱脂や経皮脱脂など)を基本として説明 されることが多いですが、それだけが選択肢ではありません。
    脱脂術はふくらみを抑えるのには有効ですが、取りすぎると逆にくぼみを生んで老けた印象になるリスクもあります。
    裏ハムラ法(脂肪を再配置する方法)や脂肪注入、皮膚切除併用など、手術の名前だけでなく、より自分に適した手術法が存在することを知らないと、適切な方法を選べなかったことが失敗の原因になりかねません。


  • 裏ハムラ法の特徴を理解していない

    裏ハムラ法は、脂肪を取るのではなく、脂肪を動かして凹凸をなめらかにする術式です。
    これを知らずに「脂肪を取る=クマ改善だ」という考えで裏ハムラ法を受けた場合、術後に脂肪の定着具合や左右差、段差の残存などによって満足度が低くなる可能性があります。
    裏ハムラ法は皮膚のたるみの解消は難しいこともあるため、たるみ改善への期待が大きい人にとっては別の選択肢も検討したほうがよい場合はあります。

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法とは、目の下の膨らむ脂肪を除去するのではなく、移動・再配置することでクマや段差をなめらかに整える手術法です。
皮膚を切らず、まぶたの裏側(結膜側)からアプローチするため、表面に傷が残らず自然な仕上がりを得やすいのが大きな特徴です。

 脂肪を使い捨てするのではなく、その血流を保ったまま目の下のくぼみ部分へ移すことで、ふくらみとくぼみの段差を滑らかに改善できる可能性があります。
 また、皮膚切除をともなう表ハムラ法と比較して、裏ハムラ法は腫れや傷跡・まぶたの外反リスクが抑えられる点もメリットの1つです。

 このような特徴を理解したうえで、「どんな悩みが裏ハムラで改善できるか」を見ていきましょう。

解決できる悩みと施術の内容

「裏ハムラ法=クマ取り」と思われがちですが、実際にはクマを取るというよりも、目の下の凹凸を整えて自然な印象に戻す施術です。

そのため、クマの原因が脂肪のふくらみやくぼみによる構造的な影の場合に効果を発揮します。
色素沈着や皮膚のたるみが主な原因の場合は、裏ハムラ法だけでは満足できないこともあります。

つまり、脂肪の位置異常や構造的な影によって生じる黒クマ・赤クマに高い効果を発揮する一方で、青クマ(血流)や茶クマ(色素)の場合は、別の治療法を併用することが望まれます。

裏ハムラ法で改善が期待できる悩みは以下の通りです。

  • 目の下のふくらみとくぼみの段差をなめらかにしたい

    脂肪の突出とくぼみによる段差を整え、目元の輪郭を自然に滑らかにします。
    これは黒クマ(影クマ)の主な原因で、脂肪の位置を調整する裏ハムラ法が最も適しています。


  • 影ができて疲れて見える・老けて見える印象を改善したい

    下まぶたの構造的な凹凸による影を解消し、明るく若々しい印象へ導きます。
    このタイプも黒クマにあたり、脂肪を再配置して自然な立体感を取り戻します。


  • 脂肪を取りすぎず、自然な若返りの目元にしたい

    脂肪を除去せず再利用するため、過度なくぼみや老け見えを防ぎながら若々しさを保ちます。
    赤クマ(血行不良や薄い皮膚の下の血管透け)が併発していても、影の改善で印象がやわらぎます。


  • 表に傷を残さずナチュラルに整えたい

    まぶたの裏側(結膜側)から行うため、皮膚表面に傷跡が残りません。
    青クマや茶クマのような色素・血流由来のクマには直接は効果は無くとも、影が減ることで全体の印象が明るく見えます。


  • 脂肪除去後のくぼみ修正をしたい

    過去の脱脂術で取りすぎた脂肪によるくぼみを補い、自然な目元に再構築します。
    これは構造の欠損による黒クマや赤クマの併発タイプに有効です。

クマの種類と原因

代表的なクマのタイプ(黒・赤・青・茶)があります。
それぞれ、特徴・原因・対応法が異なります。

複数のタイプが重なった「混合クマ」も多いため、各要素を見極めることが大切です。
自分はどのクマなのかセルフチェックのポイントを確認してみましょう。

黒クマ

黒クマの説明画像

黒クマとは、目の下にできた影のようにくぼみとふくらみが目立つタイプのクマです。
眼窩脂肪の突出や段差、皮膚や筋肉のたるみによってできる影が原因となって発生します。

黒クマチェックリスト

  • 鏡で正面・斜めから見ると影っぽく見える
  • 顔を上に向けるとクマが薄くなる
  • メイクで色を隠しても影の段差が見える
  • 目下を軽く引っ張ると影が目立たなくなる

黒クマの主な治療法

  • 裏ハムラ法(脂肪を再配置し段差を滑らかにする)
  • 経結膜脱脂(脂肪除去)
  • 脂肪注入(くぼみ補填)
  • 皮膚切除・たるみ取り併用(表ハムラ法など)

赤クマ

赤クマの説明画像

目の下が赤みを帯びて見えるクマです。
眼輪筋(まぶた周囲の筋肉)が脂肪の圧迫で透けて見える場合や、皮膚が薄く毛細血管が目立つケースなどが原因でできるクマです。

赤クマチェックリスト

  • 自然光下で赤っぽい影が目立つ
  • 目の下を軽く引っ張ると赤みが強くなる
  • 笑ったり表情を動かすと赤みが薄くなることがある
  • 目の下の膨らみがある

赤クマの主な治療法

  • 裏ハムラ法または脱脂術で脂肪突出を抑える
  • 脂肪注入による筋肉透けの隠蔽
  • 血行改善治療(冷え対策、血流促進)

青クマ

青クマの説明画像

青クマは、血管が透けて青黒く見え、時間帯や疲労状態で濃さが変わることもあるクマです。
皮膚が薄く、下まぶたの血管や眼輪筋が透けて見えるのが主な原因です。

青クマチェックリスト

  • 目の下が青黒く見える
  • 睡眠不足・疲れた日ほど濃くなる
  • 目の下を引っ張ると色が薄くなる
  • 朝より夜の方が目立つ

青クマの主な治療法

  • 裏ハムラ法で一部改善(靭帯リリースや段差修正で血行改善効果)
  • 美容皮膚科治療(レーザー、RF、肌厚改善コラーゲン誘導)
  • 血行促進療法、アイマッサージ・温熱療法

茶クマ

茶クマの説明画像

目の下が茶色く見えるタイプのクマです。
摩擦、目をこする癖、紫外線、アレルギー性炎症などによるメラニン色素沈着が主な原因です。

茶クマチェックリスト

  • 目の下を引っ張っても色があまり変わらない
  • 子どもの頃から目をこする癖がある
  • 過去に受けた紫外線のダメージによって色素沈着が起こっている
  • 色味が茶色で、くすみ感が強い

茶クマの主な治療法

  • 美白外用薬(ハイドロキノン、トレチノインなど)
  • レーザートーニング、IPL、光治療
  • 色素沈着改善施術との併用(補助的に裏ハムラ法)

裏ハムラの効果早見表

裏ハムラの効果早見表

クマは色だけで判断するのではなく、影の動きや時間帯の変化にも注目すると原因を見極めやすくなります。

裏ハムラ法は構造的なくぼみや脂肪の偏りを根本から修正できるため、特に黒クマ・赤クマに悩む方に最適な選択肢です。

クマの種類 黒クマ
(影クマ)
黒クマ画像
赤クマ

赤クマ画像
青クマ

青クマ画像
茶クマ

茶クマ画像
裏ハムラ法の効果
最も適応

構造+血流に対応

軽度なら補助的に有効

直接効果なし
推奨する治療法 裏ハムラ法
脂肪注入
脱脂術
裏ハムラ法
脂肪再配置
血行改善
レーザー
RF(高周波)
温熱
スキンケア
美白外用薬
レーザートーニング
コメント(チェックのポイント) 上を向くと影が薄くなる
メイクでは隠れない
目の下を引っ張ると赤みが強くなる 夜に濃く、朝に薄い
マッサージで軽減する
引っ張っても色が変わらない

何歳でやるのが良い?

何歳でやるのが良い?

一般的には30代後半から50代前半にかけて施術されることが多いです。
この時期に「目の下のふくらみ]に加えて、その下のくぼみが目立ち始めてくるためです。

裏ハムラ法は、脂肪の再配置で目の下の段差や影を整える手術です。
その効果を最大限に引き出すには、
皮膚のハリや弾力がまだ十分に残っている年代での施術が適しています

年齢や皮膚状態によって、期待できる効果や必要な施術の組み合わせが変わるため、自分に合うタイミングを見極めることが重要です。

一般的な施術を受ける年代 説明
20代後半〜30代前半 皮膚にハリがあり、脂肪の段差が目立つタイプに適応しやすい。
30代後半〜40代前半 脂肪の段差に加え、皮膚の軽いたるみが始まる時期。
裏ハムラ法と軽度の皮膚調整や注入を組み合わせることで、自然かつ長持ちする効果を得やすい。
50代以上 皮膚の弾力低下やたるみが進行する時期。
裏ハムラ法だけでは改善が不十分な場合が多く、表ハムラ法や皮膚切除併用が望ましいこともある。

年齢より状態で判断

裏ハムラ法は「何歳だから」という年齢だけで決めるものではありません。
大切なのは、
目の下の皮膚のハリや脂肪の段差など、目元の状態そのものです。

若くても段差が少なければ効果は限定的ですし、高齢でも皮膚の弾力が残っていれば自然に仕上がることもあります。

施術の可否や方法は、年齢ではなく自分の目元の状態をしっかり見極めることがポイントです。

裏ハムラ法で後悔しないためにために知っておくべきこと

裏ハムラ法で後悔しないためにために知っておくべきこと

裏ハムラ法は、目の下の脂肪を再配置してクマや凹凸を整える施術ですが、皮膚のたるみ自体を改善する効果はありません。
そのため、
たるみが強い場合は表ハムラ法や皮膚切除などの併用が必要になることもあります。

また、術後は腫れや内出血が出ることがあり、左右差や段差が残るケースもゼロではありません。
施術前に、自分の目元の状態と希望を医師としっかり確認することが、後悔しないポイントです。

裏ハムラ法のデメリットを知らない

裏ハムラ法はクマや凹凸を整える優れた施術ですが、たるみの改善や色素クマには効果がないというデメリットがあります。
これを知らずに施術を受けると、「思ったより変化が少ない」「たるみが目立ったまま」といった不満につながることがあります。

術前にデメリットや限界を理解しておくことで、現実的な仕上がりをイメージし、後悔を防ぐことができます。

事前カウンセリングを受ける

施術を検討する際は、必ず医師との事前カウンセリングを受けましょう。
目元の脂肪量、皮膚の厚さ、たるみの程度などをチェックして、自分の目元に合った施術方法や必要な組み合わせを提案してもらえます。

また、術後の腫れやリスク、仕上がりのイメージも事前に共有することで、納得感を持って手術に臨むことができます。

手術実績の豊富なクリニックを選ぶ

裏ハムラ法は高度な技術を要する施術です。
経験や実績の少ない医師に任せると、左右差や段差、過剰な脂肪除去などのリスクが高まります。

手術実績が豊富で、症例写真や術後の評価が公開されているクリニックを選ぶことが、安心して自然な仕上がりを得るための重要なポイントです。

手術件数11,143件のオキュロフェイシャルクリニック大阪の特徴

手術件数11,143件のオキュロフェイシャルクリニック大阪の特徴

当院では年間10,000件以上もの眼形成手術を行っております。

難しい症例でも、安心してご相談ください。

当院の主な特長は以下のとおりです。

  • 年間10,000件以上もの眼形成手術
  • 米国留学で学んだ専門的な裏ハムラ法
  • 痛みが少ない

年間10,000件以上もの眼形成手術

当院は、眼形成手術の専門施設です。

当院では近隣の医療機関だけでなく、全国の大学病院からもご紹介を頂き、年間10,000件以上もの眼形成手術を行っております。
難しい症例でも、安心してご相談ください。

*2024年の眼形成の手術件数は 11,143件(2024年1~12月)

ハムラ法による症例

米国留学で学んだ専門的な裏ハムラ法

裏ハムラ法は非常に術野が狭く、優れた技術を必要とします。
このため全国的に執刀できるドクターが非常に少ないというのが現状です。

当院では米国留学で学んだ最先端の裏ハムラ法を提供しています。

痛みが少ない

当院では、痛みや恐怖をできるだけ少なくする工夫を行っております。
手術室では全身麻酔もしくは静脈麻酔と笑気麻酔を使用して、出来るだけ痛みが少ない状態で手術を行います。

Contact

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オキュロフェイシャルクリニック大阪では、患者様一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。

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監修医師

オキュロフェイシャルクリニック大阪

院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療を行い、多くの手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂や甲状腺眼症、涙道の疾患など、目のまわりに生じる症状に対し、見た目の自然さを大切にしながら、視機能や眼球の健康にも十分配慮した治療を行っています。

当院では、流行に左右されず、医学的な裏付けに基づいた治療にこだわることで、機能面・整容面の両方にご満足いただける診療をめざしています。

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