ハムラ法を後悔しないために知っておくべきリスク、副作用、安全性、注意点について医師が徹底解説

ハムラ法は、目の下のふくらみやくぼみを改善し自然な若々しい印象をつくる手術ですが、他の美容手術と同様に一定のリスクや後遺症が存在します。

 

とはいえ、施術前のカウンセリングや術後のケアを適切に行い、患者様自身も注意点を理解することで、多くのリスクは回避可能です。

ハムラ法のリスクや後遺症、予防策についてわかりやすく解説します。

監修医師
オキュロフェイシャルクリニック大阪
院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療経験を積み、さまざまな手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂、甲状腺眼症、涙道の疾患といった目のまわりのトラブルに対しては、見た目の自然さに配慮するのはもちろん、視機能や眼球表面への影響にも十分に注意を払いながら治療を行っています。

目次

ハムラ法はリスクのある手術なのか?

ハムラ方後悔

当院では、眼の構造に精通した形成外科専門医が行うことで、リスクを最小限に抑えるよう配慮し、手術を行っています。

ハムラ法で考えられるリスク・合併症、後遺症が起こる可能性としては以下のものが考えられます。いずれも頻度は高くなく、多くは時間の経過とともに改善します。

考えられる リスク・合併症、後遺症 説明
腫れ・内出血・血腫 術後に一時的な腫れや内出血が起こることがあります。まれに血がたまる場合があります。
感染・炎症 切開部や内部に炎症が起こることがあります。
傷跡・瘢痕(はんこん 表ハムラ法では皮膚切開部の傷が目立つ場合があります。
裏ハムラ法では外見上の傷はほとんどありません。
まぶたの変形・違和感 まれに外反(まぶたが外に反る)や内反、引きつれ、左右差、まばたきの違和感が生じることがあります。
知覚の鈍さ・違和感 術後一時的に皮膚の感覚が鈍くなることがあります。
複視(ものが二重に見える) ごくまれに眼球周囲の筋肉・組織の影響で起こる場合があります。
再発・効果の劣化 時間の経過でたるみやクマが再び目立つことがあります。

ハムラ法とは?

ハムラ法は、下まぶたのふくらみ(眼窩脂肪)を切除せずに移動させ、目の下のくぼみをなめらかに整える手術です。
従来の脂肪除去のみの手術と異なり、ふくらみとくぼみの両方を改善できるのが特徴です。たるみや影クマの原因を根本から整えることで、若々しく自然な目もとを取り戻すことができます。

裏ハムラ法とは?

裏ハムラ法は、まぶたの裏側(結膜側)からアプローチして脂肪を移動させる方法で、皮膚表面に傷を残さないのが大きな特長です。
皮膚の切除を伴う表ハムラ法に比べ、腫れやダウンタイムが少なく、自然な仕上がりが期待できます。一方で、皮膚のたるみが強い場合は表ハムラ法が適用される場合があります。

表ハムラ法・裏ハムラ法のメリット・デメリット

ハムラ法には、表ハムラ法と裏ハムラ法の二つの方法があります。どちらも目の下のふくらみとくぼみを整えることで、自然で若々しい印象の目もとをつくる手術です。
アプローチ方法の違いによって、それぞれに異なる利点があり、症状や希望に合わせて選択します。

表ハムラ法のメリット・デメリット

MERIT メリット

  • 皮膚のたるみやシワを同時に改善でき、より若々しいまぶたの印象に仕上げられる。
  • 脂肪移動と皮膚切除を合わせて行うため、たるみの強い方にも対応できる。

DEMERIT デメリット

  • 皮膚切開を伴うため、まつ毛の下に小さな傷が残る場合がある。
  • 腫れや内出血がやや強く、ダウンタイムが長くなる傾向がある。

裏ハムラ法のメリット・デメリット

MERIT メリット

  • まぶたの裏側(結膜側)から行うため、皮膚に傷が残らない。
  • 腫れや内出血が少なく、社会復帰までの期間が短い。自然な仕上がりが期待できる。

DEMERIT デメリット

  • 皮膚のたるみやシワそのものは改善できない。
  • 皮膚の余りが多い場合は十分なリフトアップ効果が得られにくい。

ハムラ法の後遺症について

ハムラ法ではまれに後遺症が生じることがあります。

以下の主な症状と注意点を解説します。

  • ドライアイ
  • 外反症(あっかんべー状態)
  • 内反症
  • 角膜損傷
  • 知覚鈍麻
  • 複視
  • 合併症について

ドライアイ

術後、一時的にまばたきがしづらくなり、涙の分泌や循環が低下して目が乾くことがあります。
軽度であれば点眼などで改善しますが、長く続く場合は医師の診察が必要です。

外反症(あっかんべー状態)

下まぶたが外側に反り返り、白目部分が見えやすくなる状態です。
皮膚の切除量が多い場合や腫れによって一時的に起こることがあります。多くは時間とともに改善しますが、重度の場合は再手術が必要になることもあります。

内反症

まぶたの縁が内側に反り、まつ毛が眼球に当たる状態です。
異物感があったり、涙目になったりすることがあります。術後の腫れや瘢痕(はんこん)が原因となることが多く、軽症なら自然に回復することがあります。

角膜損傷

術後のまつ毛の向きの変化などにより、 角膜が傷つくことがあります。
目の痛みや充血、かすみなどの症状を伴うことがあり、早期の点眼治療で改善するケースが多いです。

知覚鈍麻

下まぶたや頬の一部で感覚が鈍くなることがあります。
手術中の神経への刺激や腫れによって一時的に生じますが、回復期間の多くの場合は、数週間〜数ヶ月です。まれに軽い違和感が残る場合があります。

乱視

目の周囲の筋肉や組織に影響が及ぶことで、物が二重に見える症状です。
非常にまれですが、手術中に生じた腫れや出血が原因になることがあります。多くは一過性で、時間の経過とともに改善します。

合併症について

術後には、ドライアイ、内・外反症、角膜損傷、知覚鈍麻、複視といった後遺症から 腫れ・内出血・感染・血腫などの合併症が起こることがあります。
ドライアイや外反症などの後遺症は比較的軽度で自然に改善することが多い一方、腫れ・内出血・感染などの一般的な合併症は発生すると症状が強く、注意が必要です。

ハムラ法で後悔した声はある?

ダウンタイム中に起こる症状

ハムラ法で後悔するリスクとしては術後の腫れや傷跡、仕上がりの左右差など、手術結果に不満を感じる場合があります。

十分なカウンセリングと医師との確認が後悔を防ぐポイントです。

    ハムラ法で後悔するリスク

  • 皮膚切開の傷が目立つ
  • 腫れや内出血が長引く
  • 期待した仕上がりにならない
  • まぶたの左右差や形の変化

表・裏ハムラ法の向き不向き

表ハムラの適応

ハムラ法が向いている人と向いていない人はそれぞれ以下のとおりです。

    表ハムラ法が向いている人

  • 目の下の膨らみが気になる人表ハムラ法が向いている人
  • 皮膚や眼輪筋のたるみによるクマが目立つ人
  • 目の下のくぼみが目立つ人
  • 涙袋がない、または目立たない人
  • 裏ハムラ法ではクマ改善が難しいと判断された人
  • 経結膜脱脂では皮膚や眼輪筋のたるみやしわが目立つことがある人
  • 皮膚や眼輪筋のたるみが強く、クマに影響している人

    表ハムラ法が向いていない人

  • 皮膚の切開や傷跡を避けたい人
  • 腫れや内出血のダウンタイムを極力短くしたい人
  • まぶたのたるみが軽度で、皮膚切除が不要な人
  • 術後の左右差や形の変化に不安がある人

裏ハムラの適応

裏ハムラ法が向いている人と向いていない人はそれぞれ以下のとおりです。

    裏ハムラ法が向いている人

  • 目の下の膨らみが肥大化していない人
  • 表面に傷跡を残したくない人
  • 皮膚や眼輪筋のたるみが少ない人
  • 涙袋を残したままクマ取りを受けたい人
  • 涙袋をより強調したい人
  • バレにくいクマ取り治療を希望する人
  • ダウンタイム中に長く休みを取れない人
  • 目の下の軽い膨らみが気になる40歳以下の若い方

    裏ハムラ法が向いていない人

  • 目の下の皮膚や筋肉のたるみが強く、余剰皮膚の切除が必要
  • 皮膚自体が薄く、脂肪移動後に凹凸が目立ちやすい
  • 目元のシワやたるみ改善を主な目的にしている(別術式が適する場合あり)
  • 全身疾患や持病などで手術リスクが高い
  • 過度に短期間での変化や劇的効果を望んでいる

表ハムラ法・裏ハムラ法の安全性はどうなのか?

表ハムラ法・裏ハムラ法はいずれも、専門医が適切に手術を行えば安全性の高い手術です。術前の診察で目元の状態を確認し、リスクを最小限に抑えた方法を選択することで、後遺症や合併症の発生を防ぎ、自然で安定した仕上がりが期待できます。


当院では、当院では米国留学で学んだ最先端のハムラ法を提供しており、年間10,000件以上もの眼形成手術の実績があります。難しい症例でも、安心してご相談ください。

予防と対策について

ハムラ法によるリスクや後遺症は、回避は可能です。

腫れや内出血のケア、目元への負担を避ける生活、定期的な診察など、患者様自身の意識と行動で多くを防ぐことができます

ハムラ法を本当に行うべきなのか医師と相談する

ハムラ法には向き不向きがあり、誰にでも適しているわけではありません。

当クリニックでは、リスクや後遺症を避けるために、まず本当に施術が必要かを確認できるカウンセリングを実施しています。

医師とじっくり相談し、自分に最適な方法を選ぶことが安全で満足度の高い手術につながります。

ダウンタイム後のルールをきちんと守る

術後の腫れや内出血を抑え、早期回復を促進するためには、ダウンタイム後のルールを守ることが重要です。

目元の過度な刺激を避け、医師の指示に従いながら生活することで、後遺症や合併症のリスクを最小限に抑えることができます。

考えられる副作用と注意点について

ハムラ法のリスクや後遺症を予防し、対策するには、「考えられる副作用や注意点を正しく理解する」ことが不可欠です。

術後のケアや生活習慣の意識だけでは不十分で、どの症状が起こり得るかを知ることで適切な対応が可能になります。知識を持つことで、リスクを最小限に抑え、安全で満足のいく手術結果につなげることができます。

目元の過度な刺激を避け、医師の指示に従いながら生活することで、後遺症や合併症のリスクを最小限に抑えることができます。

オキュロフェイシャルクリニック大阪のハムラ法の特徴

手術件数11,143件のオキュロフェイシャルクリニック大阪の特徴

当院では年間10,000件以上もの眼形成手術を行っております。

難しい症例でも、安心してご相談ください。

当院の主な特長は以下のとおりです。

  • 米国留学で学んだ専門的なハムラ法
  • 年間10,000件以上もの眼形成手術
  • 痛みや不安を最小限に抑える医療

米国留学で学んだ専門的なハムラ法を提供

ハムラ法は非常に術野が狭く、優れた技術を必要とします。

このため全国的に執刀できるドクターが非常に少ないというのが現状です。

当院では米国留学で学んだ最先端のハムラ法を提供しています。

年間10,000件を超える眼形成手術実績

当院は、眼形成手術の専門施設です。
当院では近隣の医療機関だけでなく、全国の大学病院からもご紹介を頂き、年間10,000件以上もの眼形成手術を行っております。難しい症例でも、安心してご相談ください。

*2024年の眼形成の手術件数は 11,143件(2024年1~12月)

ハムラ法による症例

症例 左上 Before 症例 右上 After
症例 左下 Before 症例 右下 After

一人で悩まずに当院へお気軽にご相談ください。

治療に対する不安をなくしていただくために、よく患者様が感じていらっしゃる悩みや質問をまとめました。

ハムラ法についてよくある質問はこちらから

当院では、「新しい知見を取り入れてきたこれまでの経験」と「痛みを出来るだけ少なくする工夫」を行ない、安心して治療を受けていただきたいと考えています。以下の3つをポリシーとしています。

   ✔️痛みや不安を最小限に抑える医療

   ✔️傷を作らない医療

   ✔️美容を意識した医療

治療に迷われている方々は、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問

よくある質問

当院で、ハムラ法についてよくいただく質問をまとめさせていただきました。
ご参照ください。

Q

ハムラ法は痛みを伴う手術ですか?

A

通常、術後に痛み止めを2日間ほど内服し、傷の違和感はありますが、痛みは感じ無いことが多いです。

Q

ハムラ法は傷後が残ってしまうのか?

A

当院では傷が目立たないように手術を行います。
表ハムラ法(皮膚切除を伴う方法)では、皮膚側に切開を加えるため睫毛の下に傷が残る場合がありますが、基本的には裏ハムラ法(皮膚を切除せず、まぶた裏側(結膜側)からアプローチする方法)を多く採用しており、皮膚面の傷を残さない方法をおすすめしています。

Q

どれくらいで社会復帰ができるのか?

A

当院では主に日帰りの手術を行っております。
個人差はありますが、術後の痛みも腫れも少なく抑えることが可能ですので、手術当日〜ごく短期で社会復帰可能です。

Q

ハムラ法を行った後、再発する?

A

目のクマの原因になっている、目の下にある靭帯を外して、眼窩脂肪をシート状にして靭帯の下に移動する処理を行っているため、再発しにくい手術方法と考えられます。

Contact

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オキュロフェイシャルクリニック大阪では、患者様一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。

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監修医師

オキュロフェイシャルクリニック大阪

院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療を行い、多くの手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂や甲状腺眼症、涙道の疾患など、目のまわりに生じる症状に対し、見た目の自然さを大切にしながら、視機能や眼球の健康にも十分配慮した治療を行っています。

当院では、流行に左右されず、医学的な裏付けに基づいた治療にこだわることで、機能面・整容面の両方にご満足いただける診療をめざしています。

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