【裏ハムラ法】術後の痛み・アフターケアやダウンタイム中の過ごし方

目の下のクマやくぼみによって、疲れて見えたり老けた印象になってしまうとお悩みの方は少なくありません。
こうした原因を根本から改善する方法として注目されているのが「裏ハムラ法」です。

皮膚表面に傷を残さず、目の下の脂肪を適切に移動させることで、自然で若々しい印象へ導くことができます。

一方で、「痛みや腫れはどのくらい?」「仕事復帰までの日数は?」といった不安を抱える方も多いでしょう。

裏ハムラ手術後の痛みアフターケアダウンタイム中の過ごし方について詳しく解説します。

監修医師
オキュロフェイシャルクリニック大阪
院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療経験を積み、さまざまな手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂、甲状腺眼症、涙道の疾患といった目のまわりのトラブルに対しては、見た目の自然さに配慮するのはもちろん、視機能や眼球表面への影響にも十分に注意を払いながら治療を行っています。

目次

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法(経結膜下ハムラ法)とは、目の下にできた膨らみ(眼窩脂肪)を、まぶたの裏側(結膜側)から凹んでいる部分へ移動・固定して、目の下の凹凸をなだらかに整える手術です。

この方法によって、クマ(影やくぼみ)や膨らみ・たるみといった複数の症状を同時に改善でき、傷跡が表に残らないのが特徴です。

裏ハムラ法はダウンタイムがある?

裏ハムラ法はダウンタイムがある?

裏ハムラ法は、まぶたの裏側からアプローチするため皮膚の表面に傷は残りませんが、外科的な手術である以上、一定のダウンタイムを伴います。

個人差はありますが、術後は腫れや内出血が一時的に見られることがあり、多くは数日〜1週間ほどで落ち着いていきます。
痛みも軽度で、経過とともに自然に軽減します。
適切なアフターケアを行うことで、よりスムーズな回復と仕上がりの美しさが期待できます。

ダウンタイム中に起こる症状

ダウンタイム中に起こる症状

裏ハムラ法のダウンタイムは短い傾向にありますが、腫れ、内出血、痛みといった以下のような症状が起こります。
これらの症状は術後数日をピークに、1〜2週間ほどで落ち着くのが一般的です。

  • 圧迫固定
  • 腫れと内出血
  • 傷口の赤み
  • 痛み、熱感
  • 目ヤニ

圧迫固定

手術直後は、腫れや内出血を抑えるために軽く圧迫固定を行うことがあります。
これは一時的な処置で、翌日〜数日以内に外します。
圧迫によって違和感を感じることもありますが、腫れを最小限に抑えるための大切な工程です。

腫れと内出血

裏ハムラ法では、脂肪を移動させるため一時的に腫れや内出血が出ることがあります。
腫れは術後数日がピークで、1〜2週間ほどで落ち着くことがほとんどです。
内出血はメイクでカバーできる程度に自然に改善します。

傷口の赤み

まぶたの裏側から行うため、表面に傷跡は残りませんが、内部の組織が回復する過程で赤みが出ることがあります。
時間の経過とともに次第に落ち着き、外から見える心配はほとんどありません。

痛み、熱感

術後1〜2日は軽い痛みや熱っぽさを感じることがあります。
また、
まれに痛みが出ることもあります。
冷却や医師から処方された鎮痛薬でコントロールでき、多くの方が数日以内に落ち着きを感じられます。

目ヤニ

手術後は一時的に涙や目ヤニが増えることがあります。
これは結膜が刺激を受けているためで、数日〜1週間ほどで自然におさまります。
清潔なガーゼなどでやさしく拭き取り、清潔を保つことが大切です。

裏ハムラ法のダウンタイムの期間は?

裏ハムラ法のダウンタイムの期間は?

裏ハムラ法のダウンタイム中は、術後の腫れや内出血を抑えるために圧迫固定が行われます。
この圧迫は
術後3日目前後に解除され、ここから腫れが徐々に落ち着いていきます
固定が外れることで洗顔や軽いメイクが可能になり、日常生活への復帰もしやすくなります。

裏ハムラ法術後
3日目
術後の ガーゼやテープによる圧迫固定 はこの時期まで継続され、腫れ・内出血がピーク期となります。
圧迫除去は3日目を目安に行われ、洗顔(顔の水洗い)やアイメイク以外の軽いメイクの再開が可能になるケースが多いです。

7日目
術後7日目には 腫れや内出血は徐々に落ち着き始め、目元の赤み・充血も改善傾向 を示します。
7日目に、検診・経過確認が行われることが多く、検診翌日から入浴・石鹸を使った洗顔が許可されるケースがあります。

1ヶ月~3ヶ月
1ヶ月程度で、 術後の赤みや内出血はほぼ目立たなくなり、自然な印象 へ近づきます。
完成形に近づくとされる3ヶ月ごろまでには、むくみ・赤みもかなり改善し、仕上がりが定着していきます。

ダウンタイム中に気をつけること

ダウンタイム中に気をつけること

手術後の回復をスムーズにするためには、ダウンタイム中の過ごし方がとても大切です。
以下の5つのポイントに注意を払いながら、日常生活にも段階的に戻していきましょう。

  • 圧迫固定
  • 冷却と血流促進
  • 頭を高くして休む
  • メイク・洗顔・入浴の管理
  • 紫外線対策と保湿

1. 圧迫固定

術後すぐの圧迫固定は、腫れや内出血を抑えるために不可欠です。
指示された期間はしっかり維持し、 無理に外すことや圧をかけすぎることは避けてください

2. 冷却と血流促進

初期はアイスパックなどで 冷却して炎症を最小限に抑えます
腫れが落ち着いた段階では温めが血流促進に役立つこともありますが、医師の指示に従いましょう。

3. 頭を高くして休む

就寝時などは枕を高めにして、頭部を少し上げておくとむくみや血液の滞留を防ぎやすくなります。
うつぶせ寝は避け、基本はあおむけで寝ましょう

4. メイク・洗顔・入浴の管理

圧迫が解除された後も、 強い刺激や擦る動作は厳禁 です。
アイメイク・洗顔・入浴は許可された日からやさしく行い、すすぎや拭き取りも丁寧に行いましょう。

5. 紫外線対策と保湿

目元の皮膚はダメージを受けやすいため、外出時は サングラスや日傘を活用し、刺激の少ない保湿剤で乾燥を防ぎましょう

ダウンタイム症状別の対処法

ダウンタイム症状別の対処法

手術後の腫れや痛みなどの不快感は、適切なケアで軽減できます。
ここでは、
裏ハムラ法のダウンタイム中に起こりやすい症状ごとに対処法を挙げ、回復を促すための具体策をお伝えします。

ダウンタイム中に起こりやすい症状 対処法
腫れ・内出血 冷却+頭位管理
痛み・熱感 鎮痛薬+冷却ケア
赤み・傷の色調変化 刺激を避けて保護する
目ヤニ・分泌物 清潔な拭き取り+点眼薬
むくみ・だるさ 適度な血流を促す運動+休息

1. 腫れ・内出血の対処法

術後2〜3日のピーク期には、清潔なガーゼで包んだ冷却パックを創部に当てて腫れを抑えます。
就寝時は
枕を高めにして頭を少し上げ、血液の滞留を防ぎましょう
しかし、過度な冷却は逆効果となるので気をつけましょう。

2. 痛み・熱感の対処法

麻酔が切れ始めて痛みや熱感を感じることがあります。
クリニックで処方された
鎮痛薬を指示通り服用しつつ、冷却で熱感を抑えます。
痛みが強い場合は無理をせず、医師に相談しましょう。
むやみに触らずやさしくケアすることが大切です。

3. 赤み・傷の色調変化の対処法

傷口や周辺の赤みは自然な炎症反応で、1ヶ月ほどで改善に向かうことが多いです。
紫外線や摩擦、強い刺激を避け、外出時は日傘やサングラス、傷口の周辺にはやさしい保護クリーム(低刺激)を使いましょう

4. 目ヤニ・分泌物の対処法

術後は涙や目ヤニの量が増えることがあります。
清潔なガーゼや滅菌綿で毎日やさしく拭き取り、乾燥や刺激を防ぎます
必要に応じて
点眼薬を使用し、まばたきの際にも摩擦が起きないよう気をつけてください。

5. むくみ・だるさの対処法

むくみは組織修復の過程で出やすく、長引く場合もあります。
術後3〜4日以降、体調が許す範囲で軽めの散歩を取り入れ
血流を促すと改善しやすくなります。
ただし、ダウンタイム期間中は、激しい運動は避けてください。
また、十分な睡眠と栄養補給も回復を助けます。

ダウンタイムをなるべく早く引かせるオススメな過ごし方

ダウンタイムをなるべく早く引かせるオススメな過ごし方

術後はダウンタイムの過ごし方、よい回復がその後の仕上がりにも影響します。
腫れやむくみを最小限に抑えつつ、体に負担をかけず、計画的に日常へ戻す工夫が重要です。

ダウンタイムを短くするための具体策を紹介します。

  • こまめな冷却
  • 頭位を高く保つ
  • 軽い運動・血流促進
  • 質のよい睡眠・休息確保
  • 栄養・水分補給を意識する

1. こまめな冷却

術後2〜3日は特に冷却が有効です。
30分冷却、30分休むなど間隔を調節しながら、過度な冷やしすぎを避けつつ炎症を抑えましょう。

2. 頭位を高く保つ

就寝時や休息時は、枕を高めにして頭部をやや上げた状態で寝ると、血液の滞留を防ぎ腫れの軽減に役立ちます。

3. 軽い運動・血流促進

炎症が落ち着いた時期から、散歩やゆるやかな運動を取り入れると、全身の血行が改善されむくみ軽減につながります。

4. 質のよい睡眠・休息確保

睡眠中は修復が進む時間です。
知らない間に目をこすらないよう注意しつつ、
十分な睡眠を確保することも回復を早めるために重要です。

5. 栄養・水分補給を意識する

タンパク質、ビタミン、ミネラルなど傷の治りに必要な栄養素を意識して摂取し、水分もしっかり補うことで、体の修復力を高めます。

裏ハムラ法が向いている人

医師がハムラ法について解説

裏ハムラ法は皮膚を切開せず、目の下の脂肪を移動させて凹みを改善する手術です。
術後の腫れや内出血は一時的ですが、これを許容できる方に最も適しています。
自然な仕上がりと長期的な効果を重視する方におすすめ
です

ダウンタイムを考慮した上で、裏ハムラ法が向いている人は以下のとおりです。

  • 目の下の膨らみやクマが主な悩みで、軽〜中程度の腫れや内出血を数日〜1週間程度我慢できる

  • 皮膚や筋肉のたるみが少なく、凹み改善を優先したい

  • 涙袋を残したい、もしくは自然な仕上がりを希望する

  • 傷跡が表に残らない方法を希望する

  • 術後の腫れやむくみを理解し、生活に一時的な調整ができる

オキュロフェイシャルクリニック大阪の「裏ハムラ法」の特徴

オキュロフェイシャルクリニック大阪の「裏ハムラ法」の特徴

丁寧なカウンセリングを行い最適な施術を提案

当院では、患者様一人ひとりの状態や希望を丁寧にヒアリングし、最適な施術をご提案しています。
裏ハムラ法においても、目の下の膨らみの原因や皮膚の状態を詳細に確認し、最適な方法を選択し、ご案内いたします。
また、術後の経過やケアについても詳しく説明し、安心して治療を受けていただけるようサポートしています。

年間10,000件以上もの眼形成手術

当院は、眼形成手術の専門施設です。

当院では近隣の医療機関だけでなく、全国の大学病院からもご紹介を頂き、年間10,000件以上もの眼形成手術を行っております。
難しい症例でも、安心してご相談ください。

*2024年の眼形成の手術件数は 11,143件(2024年1~12月)

ハムラ法による症例

ハムラ法前の症例写真 ハムラ法後の症例写真
ハムラ法前の症例写真2つ目 ハムラ法後の症例写真2つ目

米国留学で学んだ専門的な裏ハムラ法

裏ハムラ法は非常に術野が狭く、優れた技術を必要とします。
このため全国的に執刀できるドクターが非常に少ないというのが現状です。

当院では米国留学で学んだ最先端の裏ハムラ法を提供しています。

裏ハムラ法のダウンタイムに関するよくある質問

Q

裏ハムラ法の施術中に痛みはありますか?

A

静脈麻酔を使用してしっかり麻酔をするので、手術中の痛みはありません。
術後にも長時間作用する局所麻酔薬を使用しているため、強い痛みを感じることはほとんどありません。

また心配な方には全身麻酔のオプションもあります。
※別料金;11万円(税込)

Q

裏ハムラ法を受けてから腫れが引かない場合はどうすれば良いですか?

A

術後の腫れは個人差がありますが、多くの場合1〜2週間で徐々に落ち着きます。
腫れが長引く場合は、まずは冷却や安静で様子を見ましょう。

圧迫固定の指示に従い、就寝時は頭を高くして休むことも有効です。
改善が見られない場合や強い痛みを伴う場合は、必ず、当院または担当医に相談してください。
医師が状態を確認し、必要に応じて適切な対処を行います。

Q

裏ハムラ法はいつからコンタクトを付けられますか?

A

裏ハムラ法のダウンタイムは約1週間が目安とされていますが、腫れや内出血は2〜3日後をピークに1ヶ月ほど続くことがあります。
手術日から7日間は目やその周辺に軟膏を塗ってもらうため、コンタクトはつけられません。
8日目以降からコンタクトはお使いいただけます。

Q

裏ハムラ法で仕事は何日休みますか?

A

デスクワークは手術後、翌日から可能です。
眼軟膏が1週間必要になり、やや見えにくい場合があります。
腫れは1〜2週間程度でほとんど目立たなくなることが多いです。

Q

裏ハムラ法で目の上はくぼみますか?

A

裏ハムラ法は、主に目の下の脂肪を移動させて凹みやクマを改善する手術です。
目の上(上まぶた)の凹みには直接影響せず、基本的には上まぶたがくぼむことはありません。

ただし、術後の腫れやむくみによって一時的に目元の印象が変わることがありますが、時間の経過とともに自然に落ち着きます。
上まぶたの凹みが気になる場合は、別の治療が必要となることがあります。

Q

裏ハムラ法の施術後、シワが目立つことはありますか?

A

裏ハムラ法は目の下の脂肪を移動させて凹みやクマを改善する手術で、基本的には皮膚表面を切開しないためシワを増やすことはほとんどありません。

ただし、術後の腫れやむくみにより、一時的にシワが目立つことがあります。

多くの場合は数日〜1週間で落ち着き、自然な仕上がりになります。
皮膚のたるみが強い場合は、シワ改善を目的とした追加の治療を検討することもあります。

Contact

まずはお気軽にご相談ください。

オキュロフェイシャルクリニック大阪では、患者様一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。

Web予約 LINEで予約 電話問い合わせ

監修医師

オキュロフェイシャルクリニック大阪

院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療を行い、多くの手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂や甲状腺眼症、涙道の疾患など、目のまわりに生じる症状に対し、見た目の自然さを大切にしながら、視機能や眼球の健康にも十分配慮した治療を行っています。

当院では、流行に左右されず、医学的な裏付けに基づいた治療にこだわることで、機能面・整容面の両方にご満足いただける診療をめざしています。

グループ医院

眼形成外科オキュロフェイシャルクリニック 東京

アクセス

〒104-0061
東京都中央区銀座1丁目15−4
ヒューリック銀座一丁目昭和通りビル 8階

電車でお越しの方

浅草線「東銀座駅」A8出口徒歩5分
有楽町線「銀座一丁目駅」10番出口徒歩4分
銀座線「京橋駅」2番出口徒歩4分

診療時間

火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
8:15〜17:15
[休診日]月曜・日曜・祝日
※当院の診療は完全予約制になります。

診療カレンダーはこちら

新前橋かしま眼科形成外科クリニック

アクセス

〒371-0844
群馬県前橋市古市町180−1
フォレストモール新前橋

お車・電車でお越しの方

大型駐車場 完備(フォレストモール新前橋内)
新前橋駅から徒歩7分

診療時間

火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
8:15〜17:15
[休診日]月曜・日曜・祝日
※当院の診療は完全予約制になります。

診療カレンダーはこちら

まぶたとなみだのクリニック千葉

アクセス

〒260-0015
千葉県千葉市中央区富士見1丁目1−13
JS Bldg 6階

電車でお越しの方

JR千葉駅から徒歩6分
京成千葉駅から徒歩6分

診療時間

火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
8:15〜17:15
[休診日]月曜・日曜・祝日
※当院の診療は完全予約制になります。

診療カレンダーはこちら

オキュロフェイシャルクリニック大阪

アクセス

〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目12-6
EーMA(イーマ)3階

電車でお越しの方

JR大阪駅より徒歩3分
阪急大阪梅田駅より徒歩6分

診療時間

火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
8:15〜17:15
[休診日]月曜・日曜・祝日
※当院の診療は完全予約制になります。

診療カレンダーはこちら

オキュロフェイシャルクリニック京都

アクセス

〒600-8031
京都市下京区貞安前之町589
TM四条寺町ビル4階

電車でお越しの方

阪急電鉄京都線「京都河原町駅」 徒歩3分
市営地下鉄烏丸線「四条駅」 徒歩8分

診療時間

火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
8:15〜17:15
[休診日]月曜・日曜・祝日
※水曜は12時まで診療
※当院の診療は完全予約制になります。

診療カレンダーはこちら
Web予約 LINEで予約 電話問い合わせ Web予約 LINEで予約 電話問い合わせ