裏ハムラ法の再発と失敗事例に対する再手術について   

裏ハムラ法の再発と失敗事例に対する再手術について

裏ハムラ法は眼窩脂肪を移動させて自然な仕上がりにする方法です。
目のくまやたるみが再発する確率は低いとされていますが、再手術をされる事例もあります。

再発を防ぐには、以下の3つがポイントです。

  • 治療を任せる医師の選択
  • 術後のケアを怠らないこと
  • 日常のスキンケア

今回は、裏ハムラ法の再発防止、再手術についてご紹介します。

監修医師
オキュロフェイシャルクリニック大阪
院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療経験を積み、さまざまな手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂、甲状腺眼症、涙道の疾患といった目のまわりのトラブルに対しては、見た目の自然さに配慮するのはもちろん、視機能や眼球表面への影響にも十分に注意を払いながら治療を行っています。

目次

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法とは、眼窩脂肪を移動させて、目の下のクマやたるみをフラットに整える手術です。

結膜側からアプローチするため、傷跡が目立ちにくくダウンタイムが短いといったメリットがあります。

解決できる悩み

  • 目の下のクマ(特に黒クマ・影クマ)が目立つ
  • 目の下のたるみやふくらみが気になる
  • 実年齢より老けて見える
  • 顔が疲れているように見える
  • 顔全体の印象が暗く見える
  • メイクでクマが隠せない
  • フェイスラインや頬のハリが低下してきた
  • 下まぶたの皮膚がたるみ、眼窩脂肪が前に突出している
  • 涙袋と目の下の凹み(くぼみ)の境目がはっきりしている

裏ハムラ法で、クマや凹凸をなめらかに整え、目元を若々しい印象にします。

施術の内容

図のように、下まぶたの内側(結膜側)からアプローチして、目の下のふくらみ(脂肪)を取り除くのではなく、凹みに移動させてフラットに整える手術です。

皮膚の外側を切らないため、ダウンタイムが短く、傷跡が目立ちにくいのがメリットです。

裏ハムラ法って10年後に目のクマやたるみが再発するの?

裏ハムラ法って10年後に目のクマやたるみが再発するの?

「裏ハムラ法は再発する」とネットやSNSなどでよく言われていますが、基本的に再発することはありません
裏ハムラ法によって移動させた脂肪は同じところに留まり、元の位置に戻ることはまずありません。

 

ただし、10年後に再発の可能性が全くないとは言えません。
10年後に再発する原因には、加齢による皮膚のたるみや色素沈着などが生じる場合がほとんどです。

クマ取りの方法でよく見る「脱脂術」は再発する?

クマ取りの方法でよく見る「脱脂術」は再発する?

クマ取りで「脱脂術」という手術があります。
眼窩脂肪を取り除く施術方法です。

脱脂術後では、クマが再発するケースが多くあります。
理由として、脂肪にしかアプローチしないため、年齢を重ねると、皮膚の弾力が落ち、凹凸が再び目立つようになるからです。
脂肪を除去したことで目の下が凹み、影が目立つためクマができる可能性が高いと言えます。

目のクマやたるみの再発を防ぐために知っておくべきこと

目のクマやたるみの再発を防ぐために知っておくべきこと

裏ハムラ法ですが、再発の可能性が全くないわけではありません。

再発して後悔しないために、予防法をご紹介します。

再発の原因

術後のケアを怠ったことや、術後数年が経過し皮膚や筋肉がたるむことで、クマが再発することがあります
また、睡眠不足や顔のむくみ、喫煙、紫外線、姿勢などの生活習慣が影響して、眼周囲の老化が早まることも再発の要因です。

他にも「移動させた脂肪の固定が不十分だった場合」や「骨格の凹みが深い方の、移動させた脂肪がアンバランスだった場合」は医師の技術差で再発リスクが上がります。

再発したときに手術が再度できるかどうか

再発や他院修正の再手術はできます。
患者様の目の状態や手術の方法によって、難易度が変わります。
修正手術は技量が問われますので、慎重に医師を選びましょう。

脱脂術(脂肪除去)

取り残し :再度脱脂することで比較的容易に修正可能。
取り過ぎ :脂肪注入によって対応できる。
→他の術式に比べて比較的対応しやすい。

裏ハムラ法

[修正時の特徴]
組織を剥離し、頬の骨膜などに固定するため、強い癒着(ゆちゃく)が生じやすい。

[修正の難易度]
癒着が激しいほど修正は非常に困難な傾向。
剥がして再度脱脂したり、移動させた脂肪を再固定したりといった対応が必要になる。

裏ハムラ法+脂肪注入の組み合わせ

[特徴]
裏ハムラ法で目の内側からアプローチし脂肪を移動させ、さらに脂肪注入を併用することで、より自然な仕上がりを目指した修正術。

[修正の難易度]
最も難易度が高い。
脂肪注入された場所と裏ハムラ法で移動した脂肪の場所が重なることで、さらに癒着が増す傾向にある。
「何が原因で再発しているのか」を特定する医師の判断も重要であり、難易度とリスクが格段に上がる。
そのため、手術時間やダウンタイムも延長する可能性もあり。

再発しないための医師選び

  • いろんな手術ができる
  • 満足度や評価が高い
  • 症例件数をHPで公開している
  • 状態に合わせた適切な方法を提案してくれる
  • 個々の要望に合わせて納得ができる治療法の提案をしてくれる
  • メリットだけでなくデメリットまで納得のいく説明をしてくれる

医師選びのために、医療機関へ足を運ぶのが面倒だと思われる方も多いでしょう。
しかし、十人十色、老若男女、人によって様々です。
患者様の要望と、医師の施術や技量がマッチしてこそ、納得のいく最適な手術が受けられます。

完璧な仕上がりを求める患者様や、施術の方法を誘導する医師がいますが、完成度100%の施術や治療の方法に正解はありません。
失敗や再発リスクを下げるためにも、しっかりカウンセリングをし、医師を選びましょう。

裏ハムラ法の効果を長持ちさせるには?

裏ハムラ法の効果を長持ちさせるには?

裏ハムラ法は、基本的に再発のリスクが少ない手術です。

しかし、加齢や手術後のケアの方法によっては再発することがあります。

 

ここからは、裏ハムラ法の効果を長持ちさせるために、知っておきたい手術後の対策について、ご紹介します。

適切なスキンケアを行う

手術で整えた目元の状態を長く保つためにも、毎日のスキンケアがとても重要です。
特に、加齢によるたるみを予防するには、保湿と紫外線対策が欠かせません
目元の皮膚は非常に薄く乾燥しやすいため、保湿成分の高いアイクリームや美容液を選び、こすらず優しく塗布しましょう。

また、紫外線対策は老化予防の基本です。
外出時は日焼け止めを丁寧に塗り、サングラスや帽子を併用して紫外線を遮るようにすると効果的です。

ダウンタイムを安静に過ごす

裏ハムラ法の術後は、目元の組織が非常にデリケートな状態です。
患部に刺激を与えないことが最も重要で、術後は組織が安定しておらず、わずかな刺激でも腫れや内出血が悪化する恐れがあります。

POINT

洗顔やスキンケアの際は、なるべく目元に触れないようにし、洗顔は刺激の少ないタイプにしましょう。
また、軽いメイクで落としやすくする工夫も大切です。
湯船に浸かることや飲酒は、血管を拡張し、炎症や内出血を強めるリスクがあるため、回復が進むまでは控えることが望ましいです。

裏ハムラ法の技術力が高く実績豊富な医師を選ぶ

裏ハムラ法は、繊細な操作と高い技術力を要する手術です。
適切な位置に移動して滑らかな目元を形成するため、医師の経験とセンスによって仕上がりが大きく変わります。

見た目だけでなく、目の機能的な面にも精通している眼形成外科の専門医を選ぶことをおすすめします。

オキュロフェイシャルクリニックの特徴

当院は、まぶたや眼窩、涙道に特化した眼形成手術の専門クリニックです。
眼形成の手術件数は、年間で11,143件(2024年1〜12月)にも達し、多く蓄積された経験を活かして各医師が手術を行っています。

オキュロフェイシャルクリニックグループでは世界最高クラスの病院での臨床経験・知識を生かし、傷が目立たないように手術を行います

傷を残さない切開では、侵襲が少ないため手術時間も短くすることが可能です。
術後、患者様の負担が少なくなるよう、配慮しております。

よくある質問

よくある質問

Q

ダウンタイムはどれくらいですか?

A

個人差はありますが、ピークは術後3〜5日で、一般的に約2週間で大部分の腫れや内出血が落ち着きます。
ダウンタイム中は、患部の安静と清潔を保つことにより、早期な治癒に繋がります。

Q

涙袋は消えますか?

A

裏ハムラ法では、涙袋がなくなることは基本的にありません。
むしろ、目の下の膨らみが改善されることで、もともとあった涙袋がはっきりします。
涙袋が消えたように感じるのは、ダウンタイム中の一時的な腫れや、クマだと思っていた膨らみです。

Q

抜糸は必要ですか?

A

基本的には自然に溶ける糸で縫合しています。
2〜4週間程度で溶けるため抜糸は不要です。
自費の方など医師の判断で解けない糸を縫合した場合は、術後1〜2週間の診察時に抜糸の処置をします。

Q

傷跡は残りますか?

A

創部は約半年ほどで、手術の痕がわからないほど完治します。
紫外線や摩擦などのストレスを避けることが、傷を綺麗に治すためのポイントです。
目の周りは皮膚が薄いため、患部が乾燥しないよう保湿も重要となります。

Q

コンタクトレンズはいつから使えますか?

A

術後2週間程度で腫れが落ち着いてきたら着用できます。
あくまで目安なので個人差があり、医師に相談しましょう。
回復を優先する場合はメガネで過ごすことがオススメです。
効果を長持ちさせるなら、目の負担が大きいハードコンタクトは避けるとよいでしょう。

Contact

まずはお気軽にご相談ください。

オキュロフェイシャルクリニック大阪では、患者様一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。

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監修医師

オキュロフェイシャルクリニック大阪

院長 藤田 恭史

大学病院などで一般眼科から眼形成外科まで幅広く診療を行い、多くの手術に携わってまいりました。
眼瞼下垂や甲状腺眼症、涙道の疾患など、目のまわりに生じる症状に対し、見た目の自然さを大切にしながら、視機能や眼球の健康にも十分配慮した治療を行っています。

当院では、流行に左右されず、医学的な裏付けに基づいた治療にこだわることで、機能面・整容面の両方にご満足いただける診療をめざしています。

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